URUスクールで学んだお金の知識を解説!これを見れば財務管理スキル(BS)がわかる!
企業の財務状況を知るうえで欠かせないのが、資産・負債・純資産の3つです。
これは、会社の“お金の姿”を表すもので、「何を持ち」「どれだけ借り」「最終的にどれだけ自分のものが残っているか」を示します。
資産とは?会社が持っている財産
資産は、「会社が将来お金を生み出すために持っているもの」です。
主に 流動資産 と 固定資産 に分かれます。
流動資産(1年以内に現金化できるもの)
- 現金・預金
- 売掛金(取引先からの未回収代金)
- 商品・在庫など
固定資産(長期的に使用するもの)
- 建物・土地・設備
- 車両・トラック・機械
- パソコン・ソフトウェアなど
💡つまり、資産=会社が「持っているもの」です。
負債とは?返さなければならないお金
負債は、会社が他人から借りているお金。
返済が必要なものを指します。
流動負債(1年以内に支払うもの)
- 買掛金(仕入れの未払い)
- 短期借入金
固定負債(1年以上かけて返すもの)
- 社債
- 長期借入金
💡負債=返済が必要な他人資本です。
純資産とは?自社の力で積み上げたお金
純資産は、資産から負債を差し引いた残り。
つまり、**返済不要の“自分のお金”**です。
- 株主資本(株主からの出資金)
- 資本金
- 利益剰余金(これまでに稼いだ利益の蓄積)
💡純資産=会社の本当の体力です。
資産=負債+純資産 の関係
すべての企業は、資産 = 負債 + 純資産
でバランスを取っています。
この関係をまとめた表が「貸借対照表(バランスシート)」です。

業種による違いを見てみよう!
同じ「資産・負債・純資産」でも、業種によって構造は大きく異なります。
ここでは、IT企業と鉄道会社の違いを比較してみましょう。
| 項目 | IT企業(例:ソフトウェア開発会社) | 鉄道会社(例:JR・私鉄など) |
|---|---|---|
| 資産構成 | ノートPC・サーバーなど軽量資産が中心。ソフトウェア・知的財産が大部分。 | 駅舎・線路・車両などの巨額な固定資産が中心。 |
| 負債構成 | 借入は少なく、短期の支払い中心(人件費・クラウド利用料など)。 | 設備投資のための長期借入金・社債が多い。 |
| 純資産の特徴 | 利益率が高く、自己資本比率も高め。成長スピードが早い。 | 初期投資が重く、返済期間が長いため、純資産比率は低め。 |
| 運用スタイル | 軽資産・高利益モデル。人的リソースと技術が収益源。 | 重資産・安定収益モデル。設備を長期運用して回収。 |
| 返済の有無 | 開発費などは主に自己資金で運用。返済負担は少ない。 | 借入金返済が長期にわたる。返済計画が経営の中心。 |
IT企業は「軽くて速い」、鉄道会社は「重くて堅い」
- IT企業
人材・知識・技術など“目に見えない資産”を活かすビジネス。
軽い資産構成で、投資回収もスピーディ。
少ない負債で高収益を狙うのが特徴です。 - 鉄道会社
線路や車両など、莫大な設備投資=重資産産業。
その分、借入(負債)は多いですが、安定した運賃収入で長期返済を続ける構造。
社会インフラとしての信頼性・継続性を重視します。
企業の“健康診断”はバランスで見る!
- IT企業の理想バランス
負債が少なく、純資産(自己資本)を厚くして経営の自由度を高める。 - 鉄道会社の理想バランス
負債は多いが、長期安定収益(運賃・定期収入)でカバー。
安全な返済計画と固定資産の有効活用がカギ。
まとめ
| 観点 | IT企業 | 鉄道会社 |
|---|---|---|
| 資産の種類 | 軽い(人・ソフトウェア中心) | 重い(設備・インフラ中心) |
| 負債 | 少ない | 多い |
| 純資産 | 高利益・高自己資本 | 低利益・長期安定 |
| 経営スタイル | 俊敏でリスク回避型 | 安定で長期回収型 |
どちらも良し悪しがあるわけではなく、業種特性に合わせた資産運用と負債コントロールが重要です。
数字を読むことで、企業がどんな戦略で経営しているのかが見えてきます。